土鍋と器と美味しい暮らし

日々のくらしを愉しんでます

安斎さんの蓋もの

今、すごく器ブームなんやなぁ、と感じます。


昨日も、二人展の初日に訪れたにも関わらず....
もう閉店間近だったからでしょうか、そこはとっても静寂な空気がながれていました。安斎新さん・厚子さん、林拓児さんの器たちが醸し出す静寂さは言わずもがな、品揃えが静寂な感じ(すでに売り切れ続出)。

店員の方曰く、すごくネットショップで注文が多かったとのこと。
確かに、私が拝見しているそばから店員さんがネットオーダーで注文の入った品をどんどん売り場から回収していかはる姿を見てその言葉を実感。全国からHPにUPされる時間をまだか、まだか、と待っているのですね。
もはや、個展は初日にいけ!なんて言葉は甘いっす。
個展は初日の朝に行け!が正解です。

私は「うつわ」が好きで、ひとりで食事をする時だけでなく、誰かと食事をする時を考え、複数個ずつ買うことが多いのですが、昨日、お店にいて、ふとやってきた方が、ご自分の為なのかな、ひとつずつ器を買って行かはる光景を何度となく(3人くらいいはった)傍で見ていて「あぁ、こういうのってとってもいいな」と思ったのです。「自分のために選ぶ」という感じがすごーくして、ほわっと心があたたかくなったと同時に、ちょっと自分について振り返ってしまいました。
最近、こういう器の選び方をしていない時があるかも、と。
「この器、合わせやすそうやわー」とか「何乗せてもさまになりそう」などなど。そんな観点から選んでしまうことが多々ある気がしたのでした。何もお料理屋さんやあらへんねんし、と。


自分のお気に入りの器でごはんをいただく。こんな贅沢ったらありませんよね。お気に入りの器に盛ると何倍も美味しくなる気がして、でも、これは科学的にもほぼ事実。何よりもそうやって少しずつ少しずつ自分の暮らしの中に「お気に入り」が増えていく幸せ・喜びがたまりません。
忘れかけていた感覚。直感で選ぶ感覚。
「これが好き!」使いにくかろうが、何だろうがこれが好き!!この感覚を大切にしたいな、と思った秋の夕暮れでした。


で。
静寂ながらも私が選んだ器は青磁の蓋もの。
安斎新さん・厚子さん作のものです。

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中にはニベアをいれよーと思って求め、帰宅後せっせと青缶より移しました。
在廊していた安斎新さんにはニベア入れること許可をいただいております(笑)

一時期、ほんまか嘘かわかりませんが、ドゥラメールと配合成分が似てるなどと噂になったニベア。いかんせん、ちょっと重いテクスチャーが若干敬遠させるも、職人気質の国ドイツ発祥なだけのことはあるよなぁと思っちゃう保湿力。
いつまでも変わらないニベア青缶のクラッシックな感じも、鼻にちょこんとニベアを付けてくれるお母さんのCMを思い出せるので好きなのですが、それだけだと、この歳になるとナカナカ缶を開ける気にならないのです...(歳のせいにするなって!?)
テンションUPの立役者としてこの蓋ものにニベアを入れることに。そうしたら、きっと、この子の可愛さ目掛けてきちんと蓋を開けて塗り塗りするのではないかという、そんな淡い期待を抱いてのニベア用ポット。ずぼら回避作戦です。

これもまたコツコツ。
きちんと塗り塗りしたら、来る冬、我が手はふっくらしているはず。
その時は、みなさん、お手手つないでくださいねっ笑。

安斎さんとお話をしていたら、我が家の安斎さんmadeの器がたくさん思い出されました。今や、幻となった急須も我が家にはあったりして...。是非とも木の蓋シリーズをまた世に送り出してもらいたく、お願いしてきました。我が家の愛しい安斎ご夫婦の木の蓋シリーズ、またUPしますね。