土鍋と器と美味しい暮らし

日々のくらしを愉しんでます

三代目お櫃

土鍋でごはんを炊いたら必ずお櫃にうつします。

程よく水分の飛んだごはんが好みというのがその理由です。

初代のお櫃は、木曽サワラのものを使っていました。

気に入って使っていたのですが、ある日、タガがパカッと外れてしまいました。その頃はあまり家で食事をしなかったので、ごはんから水分補給されない上に室内の乾燥も加わり木が痩せてしまったことが原因でした。で、あっけなく空中分解した初代お櫃。
そんなこともあり、次はサワラ以外のお櫃にしよう!と心に決めたのでした。


で、二代目お櫃。
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サワラ以外でいっとこう!ということになり、秋田大舘の曲げわっぱを選びました。
栗久さんのところの5合浅型。
もうどれくらい使ってるかな、8年ぐらいつかっているでしょうか。その昔、銀座に東京ガス併設のショップがあり、そこには心ときめくオシャレな台所用品が販売されていて、そこで一目ぼれ。しかし、お櫃にしてはいいお値段。即決できずに悶々と過ごすこと数ヶ月(いや数年かも?)その後、近所の物産展で再び巡り合い、ちょっぴり清水降り。とってもいい働きをしてくれていましたが、かなり年季が入ってきて使用感満載になってきたこと、家族が少なくなり滅多と3合以上炊かなくなった、などいろんな条件が重なり今度はちょっと小さ目が欲しくなり新調しました。


で、こちらが三代目お櫃。

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ちょっと小さ目、3合ギリギリ入るかな、、、ってサイズ。
自在(料理研究家松田美智子さんプロデュースのキッチン用品シリーズの名前)のお櫃を選んでみました。もうサワラのお櫃は買わないぞ!と思ってはいたものの、松田美智子さんが作ったのであればかなり頑丈にできているだろう、と勝手に解釈。そして、ご本人が「私ね、この間お呼ばれした際に、これに筍ご飯をいれてお持ちしたらみんな大喜びでした!」と仰ってらして。確かに、このかわいらしい風貌、蓋を開けたらそこに広がる筍と木の芽!そこに旬の香りと同時にサワラの香りがほのかに広がる...。これを喜ばずして何喜ぶねんっ。あぁ、同じことしてみたひ...と呟き、次はこれにしようと思い至ったのでした。
テーブルにあってもどことなくひっそりとたたずむ感じが、奥ゆかしさ満点!自分にない部分を求めて辿り着いたお櫃...。とっても気に入っています。

さて、目下の目標は三代目が空中分解してしまわないこと!
そろそろ新米の季節。なので当分は心配ないかな。
きっとごはんいっぱい炊くもの。すでに三代目、大活躍の予感です。